高齢者の虐待とは、介護者が高齢者(被介護者)に対し加える、身体的暴行や・精神的な攻撃を指しています。高齢者虐待は、以前から問題にはなっていましたが、2000年に介護保険制度が施行され、老人介護に対する社会的な注目が高まって以降、メディアで特集番組が組まれたり、ニュースで高齢者の虐待死が報じられたりして、近年は国民的な関心事へとなりつつあります。一般的に、高齢者虐待とは家庭介護においてのみ行われていると認知されがちですが、高齢者施設(特別養護老人ホーム、老人保健施設など)でも、頻繁に行われています。ただ、虐待の事実を公にすると、利用者の家族からクレームが来たり、行政指導が入ったり、ややこしい問題に発展するため、現場レベルでの隠蔽が行われています。したがって、わたしたちがニュースの報道などで知る高齢者虐待の事実は、氷山の一角でしかないのです。